由緒正しきカウンター?(阿じ与志 広島県福山市)
阿じ与志のカウンターは檜の一本物。長さ2間半、幅1尺2寸、板厚3寸といったところでしょうか?二十年以上たった今もよく手入れされ、白木の美しさを保っています。
この檜は伊勢神宮とご縁があると聞いていました。たまたま、この檜を調達した長年のご贔屓Tさん(元材木会社会長で現在は引退して悠々自適の生活です)と相席になりましたので、真偽を確かめることにしました。
噂は本当でした。このカウンターも含め柱などの檜材は、昭和48年に行なわれた第60回遷宮に用いられる御料木だったのです。

(現役時代の会長と御料木(左の材木)の写真です。退色が年月を感じさせます。)
御料木は神宮の御杣山(みそまやま)木曾山の国有林から胸高直径60cm以上の檜(樹齢200年以上)から選ばれます。伐採の儀式は恐らく昭和40年頃、以降さまざまな厳かな儀式をへて境内に運びこまれます。
御料木は、いろいろなことを想定して少し多めに調達されるのでしょう。使われなかった料材が下賜されたのだそうです。
目の前にあるカウンターや建物の柱がその檜。話を聞くと、いささか厳かな気持ちになりました。由緒正しいカウンターで料理をいただく。いっそう美味しく感じました。単純ですね!
ご存知のように神宮式年遷宮は20年ごとに行なわれます。(第61回神宮式年遷宮行事一覧)準備に10年をかけますから、いつも立てているようなものです。社殿だけでなく、神宝、装束、調度品などを含め一切を新しく作り直すのです。西暦690年より僅かな期間をのぞいて1300年にわたり現代まで続いている、誠に荘厳な儀式です。世界に例のない日本の誇り。平成25年の第62回遷宮が、とどこおりなく行なわれますよう。さらに末永く続きますよう願わずにはいられません。
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