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仕事始め (阿じ与志 広島県福山市)

阿じ与志の仕事始めは一月五日(土)。
正月のご挨拶という名目で、早くもおじゃまです。

カウンターに陣取り、前の熊手守をなにげなく見ていると、
「阿じ与志」の字体が微妙に変わっているような気がしました。

Asakusafukuda

正月だから、新しい熊手守にしたんだね。やることがまるで江戸っ子だ。
浅草鷲神社の酉の市で売っている福田屋の熊手。(いったいどこで知ったのか?)
粋な江戸の下町意匠で、繁盛ぶりが一目瞭然だ。めでたい。

ワタシにもご利益がありますように、美味しいものがいただけますように。
おとりさま、阿じ与志さま、今年もよろしくお願いします。

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お正月の付きだし (阿じ与志 広島県福山市)

阿じ与志、平成二十年正月五日の付きだしとそのお品書きです。(注)
料理名からして正月らしいめでたさ、縁起のよさが伝わってきます。

Tukidashi

Syogatutukidasi

阿じ与志 正月の付きだし (画像クリックで拡大します)

幸茸万年煮 天金箔(右) 香茸は「幸茸」とも書き、当地の祝膳には欠かせない。
_煮〆を万年煮としゃれた。金箔は富をあらわす。
唐墨粕漬(中右上) 緋色のカラスミは子孫繁栄と日の出に通ずる縁起物。
_カラスミはボラの子で作った珍味。酒粕に漬けてまろやかにしてある。
鱧玉小判(中右下) 渦巻きの伊達巻は発展を意味し、小判は繁栄に通じる。
_小判型にした伊達巻には、生命力のある鱧のすり身を混ぜてある。
ふく煮凍り 天雲丹(中左) 「ふぐ」は関西では「ふく」と呼び「福」にかけている。
_煮凍りは、ふく皮をふくのゼラチンでかためたもの。上に雲丹がのせてある。
数の子味噌漬(左)数の子は粒の多さが子孫繁栄につうじる縁起物。
_数の子はニシンの魚卵の塩漬け。塩抜き後、白味噌に漬けてまろやかにしてある。
子持ち昆布 天おぼろ昆布(左) 昆布はよろこぶに、子持ちは子孫繁栄に通じる。
_子持ち昆布はニシンが昆布の両面に卵を産みつけたもの。卵の厚みにご注目↓

Komotikobu
▲2センチくらい卵の厚みがある天然子持ち昆布と数の子味噌漬け

上の付きだし、日本料理の基本技を組み合わせただけだと、店主はさらりといったが、
よくよく聞けば、二日から、もうどんな料理にしようか考えていたという。
完璧料理人の気合が入った、丁寧で手の込んだつくりなのです。
縁起よし、あじよし、見栄えよし、三拍子揃ってめでたいね。

(注と追記)
女将によれば、この「お正月の付きだし」。あれもやろう、これもいいと、
毎日、品数が増えてゆき、最終的には、九品がお皿に載ったようです。
なお、この「お品書き」は店主のメモ書き献立表を奪い取り、
勝手に再現していますので、実際にはありません。

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めでたい魚。鯛 (阿じ与志 広島県福山市)

真鯛は神様への最高のお供物。祝膳では主役。それくらい格の高い魚です。
正月にふさわしい、めでたい魚ですが、日向というめでたい名前の料理で頂ける事に。

日向(ひゅうが)は「ひむか」の変化で、日に向かうこと、日を受けて草木が繁茂することの意味。
日向国高千穂
は、天照大神の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が日本を治めようと高天原(たかまがはら)から降臨された厳かな霊地。

Hyuga_2

阿じ与志のオリジナル鯛料理 日向(ひゅうが)

オリジナル鯛料理の日向は、形としては、阿じ与志の日向飯のご飯抜き版ですけど、
刺身として食べるところが違う。まず、刺身醤油の蘭王卵をよくときます。つぎに、
鯛の山から一切れをほぐし、山葵をのせ、海苔をふりかけて、この卵タレにつけます。
好みですが、タレはこの卵独特のコクがあるので、少しつけるだけでよいと思います。

ちょっと変わった鯛の刺身料理 日向。、めでたくてオイシイ。気に入りました。

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ふく料理 鉄刺 (阿じ与志 広島県福山市)

こちらのブログでは、たいてい標準語のふぐと書いていますが、
店主は、縁起よくにつうじるふく、といつも品書きしてます。
阿じ与志のふくは超でかいから、「大ふく」だね。

Shinagakigakutuki_3

大ふくの下に並ぶのは、本日できる料理名。(白子料理は別にあります)
 刺、南風泊、中落ち汐焼き、ふりふり、昆布〆、なべ

Tessa2_2

阿じ与志のふく料理 刺(鉄刺) 

出されたふく料理は「刺」。ふく刺身を関西では鉄刺(てっさ)と呼びますが、
粋に刺(さ)とだけ書いたんだね。きっと。

今年はさいさきよく、正月から「福」が来ました。それも「大福」です。
きっと、いい年になる前触れです。まちがいありません。

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ふく白子料理 (阿じ与志 広島県福山市)

ふく白子。内にひそむ絶倫的パワーをおくびにもださず、
その味わいは、清浄にして濁りなく、深遠にして淡い。

Shirako

阿じ与志の天然とらふぐ白子料理 白子の塩焼き

昨年は「国家の品格」に続いて、「女性の品格」がベストセラーでしたが、
本を読むより、ふくの白子をしっかり食べたほうがよほど身につくかも?
本ほど安くはないですが、子孫繁栄という効き目もありますから ・・・

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ふくちり鍋(阿じ与志 広島県福山市)

本日のふくちり鍋には、手羽先のような「つ」の字の形をした切り身がついてます。
店主に質問。「いったい、ふくのどこの部分なの?」お答えは・・・
「鰓(えら)の周りの骨肉。「つ」の中に鰓がある。」なるほど、だから一対あるんだ。
鰓蓋を動かす筋肉が発達しているから、肉としても美味いところです。

Fugutiri

普通の魚なら、こちらの骨の後ろに、内臓を守る肋骨があるのですが、
腹(胃)を膨らませる河豚には、邪魔だったようで退化してありません。
その代わりに発達したのが、強靭な腹筋です。

店主。「これがそうだよ、食べてみろ」と、薄い切り身を鍋に入れましたよ。

Fugumune_2

鍋にしたとき、切り身が手羽先の食感なら、これは牛肉の筋の食感です。
硬い鉄刺も、鍋ではとても柔らかいですから、彼の腹筋は相当強力です。

今年はこれを重点的に食べ、ちっとは腹の据わった人間になろう?!

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ふく雑煮 (阿じ与志 広島県福山市)

ふくちりの後は、いつもならふく雑炊で決めるところですが、
本日は松の内でもあることだし、祝い膳の雑煮にしました。

餅は日本人にとってお祝い事や特別の日に食べる「ハレ」の食べ物。
新年を迎えるにあたり、餅をつき、他の産物とともに歳神様にお供えをしました。元日にそのお供えをお下がりとして頂くのが雑煮です。
詳しくは日本文化いろは辞典
Fuguzouni

阿じ与志の天然とらふく料理 ふく雑煮

このふく雑煮は超シンプル。見た目はそっけないけど
阿じ与志でしか食べられない、最高の贅沢雑煮だね。

今年も家内安全、無病息災でありますよう。願わくば「大ふく」が来ますよう!

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おめでとうございます (阿じ与志 広島県福山市)

新春あけましておめでとうございます。
皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

Setonaikaitomo
▲瀬戸内海の朝(福山市田尻町海岸より。右手は仙酔島・鞆の浦

平成二十年元旦
福山あじよし「阿じ与志」・グルメブログ「阿じ与志」

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