「魚味礼讃」という名著
魚好きな方、日本料理が好きな方にお勧めしたい本を読みました。
かなり版を重ねた名著だそうで、知らなかったのかといわれそうです。(汗!)
「魚味礼讃」(関谷文吉著、中公文庫BIBLO)という本です。
美味学の古典、ブリヤ・サヴァランの「美味礼讃」は食通文化人が書いた本ですが、
翻訳が悪すぎて投げ出しました。 こちらは鮨職人さんが書いた本で、とても平易です。
卓越した美点は、日本料理としての魚を知り尽くしているとしか思えない説得力です。

amazonに的確なレビューがありました。
食材としての魚類と味覚にたいする深い愛情と愛着に満ちた素晴らしい短文集。一芸を成した人が書く文章によく見られる、自身の生業に対する揺るぎない自信がもたらすまったく気負いのない文章は、じつに読みやすく繰り返し読み返してしまう面白さがあります。
本書が以後の魚類に関する規準書といってもよく、今後もけっして品切れさせずに残すべき本として星五つの最高のものであると評価せざるをえません。(emir1969さんのブックレビューより部分引用)
著者の関谷氏がもっとも云いたかったこと。それは、魚の生命は香り。
冒頭の章「真の食味を伝える香りの意識」(19P )を読むと、こう書いてあります。
私が食味に関して常に考えていることは、この嗅覚がとらえる香りという意識です。果物などについては、誰でも香りの意識を持って食べているようですが、魚にも同じ意識を持って食べていただきたいのです。鮮度が落ちると不快な臭いがしますが、かすかでもすぐ分ります。(甲殻類に顕著)魚にも香りがあるのです。タイにはタイの、ヒラメにはヒラメの香りがあります。それを見極めることが魚を見分ける最良の方法ですし、食味の認識を高める最も大事なことなのです。
そして、その香りがわれわれにとって満足できるものか、あるいは不快に感じられるものかで、そのものの価値が決まるということに気付いているひとは、少ないように見受けられます。
鮮度のよいフグやタイ、アコウ、ハモなどは無臭だと思い込んでいました。
魚の価値~特有の香り~に、ちっとも気付いていなかったことになります!
これからは退化した嗅覚を呼び覚まし、香りを意識して味わうことにします。
| 固定リンク
「0■HOME (すべての記事)」カテゴリの記事
- 小野二郎氏 タイをかく語りき(2008.05.15)
- 日式海鮮料理のファンと阿じ与志に(2008.04.30)
- 台湾のグルメと阿じ与志に(その2)(2008.04.30)
- カツオ刺身(阿じ与志 広島県福山市)(2008.04.06)
- アサリ料理 (阿じ与志 広島県福山市)(2008.04.06)
「B■日本料理について」カテゴリの記事
- 小野二郎氏 タイをかく語りき(2008.05.15)
- 日式海鮮料理のファンと阿じ与志に(2008.04.30)
- 台湾のグルメと阿じ与志に(その2)(2008.04.30)
- 「魚味礼讃」という名著(2008.04.04)
- 山葵(沢ワサビ) (阿じ与志 広島県福山市)(2008.03.03)
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 小野二郎氏 タイをかく語りき(2008.05.15)
- 日式海鮮料理のファンと阿じ与志に(2008.04.30)
- 台湾のグルメと阿じ与志に(その2)(2008.04.30)
- カツオ刺身(阿じ与志 広島県福山市)(2008.04.06)
- アサリ料理 (阿じ与志 広島県福山市)(2008.04.06)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17605/40764830
この記事へのトラックバック一覧です: 「魚味礼讃」という名著:

コメント