福山バラ祭りの夜は (阿じ与志 広島県福山市)
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さてさて、本日も真打の登場。五月の主役は石鯛。別名、黒口(クログチ)です。
阿じ与志では五月の主役ですけど、月を通して登場することはまずありません。
二週間、長くて二十日くらいした出演しない、気まぐれでわがままな役者です。

阿じ与志の石鯛料理(黒口料理) 石鯛薄造り
石鯛は、フグの次に身の堅い魚といわれています。
だから、刺身は薄造りが適しています。
フグと同じように、ポン酢でいただきます。
こりこりしたところはフグに似てますが、甘みが強いです。
お隣のご贔屓に「石鯛の香りはなんともいえないね」と同意を求められました。
その域にいまだ達せないワタシは、あいまいにうなずきました。(汗!)
お気に入りの久保田をすすめながら、つづけてご贔屓いわく、
美味い石鯛が揚がる九州の島には何度も行きました。
確かに魚はいいですが、料理になってなかった。
あちこちの美味いといわれる店で散々食べましたが、
阿じ与志が日本一と断言できます。
こんなお客さんばっかりなんですから、阿じ与志も幸せものです。
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石鯛でも大物はクチグロ、当地では黒口(クロクチ)と呼ばれています。
口の周りが黒いところからつけた名前で、実に分りやすいですね。
黒口をみると、ワタシはあの人の顔とだぶります。そう、カールおじさん!
だからか、強くて怖そうに見えるけど実は愛嬌のある魚。だと思っています。

阿じ与志の石鯛料理 石鯛の兜焼き(黒口の兜焼き)
同じ鯛と名がついても、真鯛が優美な光源氏なら、石鯛は勇猛無双の源為朝。
兜焼きは、お上品に箸で食べることなど不可能な料理。石鯛にふさわしい料理。
骨や鰓などを手で裂くように取りつつ、骨付き肉の要領でかじり、しゃぶります。
白身には脂がよくのり、甘みも強い。メリハリのきいた分りやすい美味さです。
骨周りには隠れるように身が詰まっています。見逃さないでください。
目や、口周りはゼラチンの豊富なところ。そうそう、皮が特に美味しい魚です。
残しては兜焼きを食べたことになりません。骨の山ができたら拍手喝采!
こんな食べ方も、美味い魚と本物の料理人に対する敬意の一つだと思います。
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四月から阿じ与志の主役は鯛です。
「魚味礼讃」の関谷師匠にかぶれ、恥を知らぬワタシ。
さっそく店で、「鯛の香りを味わうことにします」と宣言しました!
ほ~。ではこの四つの鯛の刺身でどれが一番うまいのかな?
山葵も醤油もつけずに、まず食べてみられい。わかるはずだが?
と、店主。メッキの厚さを試すような難問をいきなり出してきました。

▲阿じ与志 天然鯛料理 四尾の鯛刺身(クリックで拡大します)
阿じ与志の鯛はもちろん天然の地物。1.5~3キロの極上ものだけです。
尾道魚市場で、店主が見立てて仕入れているわけですが、それでも外れがあるという。
四尾の鯛のうち、一尾は外れ、一尾は飛び切りうまい。残りは合格ライン。というヒント。
四つのどれも切り口につやと張りがあり、遜色なさそうに見えます。
あえて言えば、皮目の赤のせいで、左から2番目が一番美味しそうに感じます。
「鯛の香り」が感じられるかもしれないと思って、よく味わいました。が、香り感ぜず!
歯ごたえは、一番左が最もありました。が結局のところ、どれが一番うまいのか?
まったく自信がありません。あえなく降参。(皆さまスミマセン。この程度です!)
正解は、一番左は歯ごたえは一番だが甘みがない。左から二番目は一番甘みがある。
評価の基準は「甘み」ということは分かりました。でも肝心なのは「甘み」を感じる能力。
花を虫眼鏡で見るのと、裸眼で見るのとでは、世界がまったく違うように、
並の舌では感じられない、味覚のかすかな差をはっきり弁別できる人がいるのです!
利き酒師は、その分かりやすい例でしょう。それにしてもすごい。脱帽!
「まあ、場数ですから。あまり気にしないで、、」と正ちゃんは慰めてくれましたけど、
食通ぶっても、薄いメッキじゃすぐはがれてしまいます!
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次に出たのはアサリの酒蒸し。笠岡寄島産だそうです。
貝も大きいが、身は殻から飛び出しそうなほど詰まっていて、
その色は、味の濃さを表しているようなくちなし色をしています。

■阿じ与志のアサリ料理 アサリの酒蒸し
先日読んだ「魚味礼讃」に、ハマグリについてですが、こう書いてありました。(72P)
魚介類でも鳥獣でも、加熱して身が膨らむものは素材が優れています。加熱して身が縮むものは当然美味しくないという、素材に対する常識がわれわれにはあります。韓国産のハマグリを加熱すると情けないほど身が縮むのは、皆さんよくご存知でしょう。日本のハマグリは潮汁や焼きハマグリにすると、貝殻から飛び出しそうになるほど身が膨らみます。熱いうちに食べると、潮の香りとアサリの濃厚な旨みの調和。
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今晩は珍しい鯛料理がでました。ワタシは初めてお目にかかりました。
この料理、なんと名づけているのでしょう?店主。
お答え:鯛の残り物で適当に作ったもの。名前はアリマセン!

阿じ与志のマダイ料理 タイのモツ煮?
タイの皮、肝、そして多分、胃腸、などが入った煮付けです。これはタイのモツ煮だ?
美味い魚は捨てるところがないと云いますが、それがまことだと証明するような料理。
実に美味い!
とろっとした皮、クリクリとしたのは胃でしょうか。淡黄色の肝は、きめが細やかで、
脂がのっているのにさっぱりしています。自然な甘みのでた出汁もすごく美味しい。
ワタシだけでなく、お隣のご贔屓も感心してました。さらに念を押すように・・
かの関谷文吉氏はフォアグラも含めて鳥獣の内臓の味調は単調で、白身魚、なかでも
タイやヒラメの肝や胃腸の品位の高さに到底かなわない、と著書で一刀両断です。
(またもや、魚味礼讃 42P)
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鯛は、日本では魚の王様ということになっています。
尾頭つきの鯛は、振舞い料理として最高位にあります。
阿じ与志、今晩のメインディッシュは、
体長は40cm近く、産卵前でよく脂がのった桜鯛。
尾頭つき半身の塩焼きです。すごい迫力。感動ものです!
■阿じ与志の鯛料理 桜鯛の塩焼き(クリックで拡大します)
阿じ与志の鯛は塩焼きにすると、刺身とはまるで違って、明確な味を主張します。
きめの細かい身には、たっぷりのった脂の甘み~上質で気品のある~があります。
皮目も表面はパリとし、内側はとろっとしていて、とても見逃すわけにはいきません。
頭の骨周りには思わぬほど大量の身がゼラチンとともに隠されています。
大きな目玉はどろりとしていて、珍味といってよろしいでしょう。
▼美味しい鯛はこんな風に食べたいね。というお手本を見せていただきました。

お隣のご贔屓が平らげた跡です。見事です。美味しい魚への敬意があります。
好きなかたは、この骨に熱湯を注ぎます。骨周りからでた出汁が美味いのだと、
すすっていらっしゃいます。骨までしゃぶりつくすのは魚への礼儀ですね。
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真鯛は神様への最高のお供物。祝膳では主役。それくらい格の高い魚です。
正月にふさわしい、めでたい魚ですが、日向というめでたい名前の料理で頂ける事に。
日向(ひゅうが)は「ひむか」の変化で、日に向かうこと、日を受けて草木が繁茂することの意味。
日向国高千穂は、天照大神の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が日本を治めようと高天原(たかまがはら)から降臨された厳かな霊地。
阿じ与志のオリジナル鯛料理 日向(ひゅうが)
オリジナル鯛料理の日向は、形としては、阿じ与志の日向飯のご飯抜き版ですけど、
刺身として食べるところが違う。まず、刺身醤油の蘭王卵をよくときます。つぎに、
鯛の山から一切れをほぐし、山葵をのせ、海苔をふりかけて、この卵タレにつけます。
好みですが、タレはこの卵独特のコクがあるので、少しつけるだけでよいと思います。
ちょっと変わった鯛の刺身料理 日向。、めでたくてオイシイ。気に入りました。
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愛媛のひゅうが飯(鯛めし)は、かなり有名になりましたが、
元々は宇和海の日振島に伝わる、火を使わない漁師料理だそうです。
今夜の締めは、鯛のいいのが入っているからと、阿じ与志流の日向飯。

阿じ与志の鯛料理 鯛めし(ひゅうが飯)
材料はシンプルです。鯛の刺身。タレ入りの蘭王卵(コクがある)。それにご飯。
食べ方ですが、卵をといて、刺身にかける。次に、山葵と一緒にかき混ぜる。
ご飯にのせて、海苔を振りかければ出来上がり。▼盛り付け例

阿じ与志のひゅうが飯。漁師っぽい、野趣味のある食い物です。一度お試しを
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今年は記録的な猛暑でしたが、九月になっても残暑が厳しい。
何でもラニーニャ現象とかで、短い秋で厳寒の冬になるとか!
日本から四季がなくなるなんて、どうなっているでしょうね?
難しい話はさておき、阿じ与志。盆すぎから九月末まで主役がいない。
行ってみるまで、何があるのかわからない!(お品書きも日替わり)
三人で座敷に陣取りました。ビールとつき出し二品が程なく。

阿じ与志 鯛料理 鯛の昆布しめ
うまい昆布締めです。鯛かあこうと思うけど自信がない。若女将にヘルプでした。
産卵痩せから回復した秋口の鯛は「もどり鯛」といって、時季の魚なんですね。
カウンターもいいですけど、座卓を囲んで仲間うちで食べるのもいいですね。
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磯の王者。石鯛の大物は、口の周りが黒い。
そこで関西では「黒口」。関東では「くちぐろ」とも呼ばれています。
たいそう美味な魚で、阿じ与志では五月の主役になっています。
でも、店主の信じるところあって、五月でも僅かの間しか登場しません。
(ご注意:お品書きには、石鯛ではなく「黒口」と書いてあります。)
←
クリックすると
拡大します。
阿じ与志 イシダイ料理 イシダイの刺身(薄造り)
石鯛は身が締まって硬い魚です。刺身は薄造りが適してます。
色がきれいな切身は、こうして盛り付けられると、とても華やかです。
鉄刺と同じように、ポン酢にもみじおろしと、浅葱(あさつき)でいきます。
食べると、これほど薄い切身でも、真鯛にはない歯ごたえがあり、旨味が濃いです。
鯛が繊細な公家なら、石鯛は力強い武士、といえば例えになるでしょうか?
阿じ与志の黒口。めったにありつけませんから、ゆっくり頂きましょうね。
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天然の真鯛は三月末から四月にかけて、産卵のため瀬戸内海に入り込みます。
産卵前の体力をつけた鯛は、とくに桜鯛とよばれています。
天然鯛は鮮やかなピンク色。活きには背に空色の点が星を散りばめたようにあります。
目の上にも、空色のアイシャドウがくっきり輝いています。(下の画像をみてね!)
姿形が本当に美しい魚です。身は引締まり、味もまことに上品。
出回る鯛はほとんどが養殖ものですが、色も日焼けで黒ずみ、空色の点はありません。
安い餌(イワシ)を大量に与え、早く育成させるので、身に脂がまわりすぎて、ぶよぶよしています。狭い生簀で、病気が発生しやすいので投薬したり、色付けに色素をエサに添加しているところも多いそうです。
天然鯛に負けないという、「ブランド養殖鯛」の海援鯛サイトがご参考になります。
阿じ与志は、もちろん天然の活き真鯛。体長は40センチを優に超える大物ぞろい。
漁師さんの一本釣りで、取扱は丁寧。妥協を許さぬ店主が、吟味して仕入れてます。
東京育ちのふくやま美術館の館長、中野先生が「瀬戸内海の鯛」という
すばらしいコラムを書かれています。ぜひご覧ください。
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鯛の刺身は「醤油とポン酢」、どちらでいく?と店主が尋ねます。
普通、鯛は平造りにした、厚い切り身を山葵と刺身醤油で食べます。
鯛をポン酢で食べるの?興味津々です。トライしてみましょう。
出てきたお皿には、花のような盛り付けの薄造りです。
ふぐ刺しと同じように、ポン酢ともみじおろし、それにキザミねぎがついてます。
阿じ与志 鯛料理 鯛の薄造り (鯛の生ちり)
色あいもきれいで、とても華やかですが、味はどんなもんでしょう?
と、ふぐ刺しの要領でいただいてみます。
う~ん。これは、ステーキとしゃぶしゃぶの違いといえばいいのかな?
噛み心地や旨味という点では、厚い切身の平造りが優れますが、
さっぱりしているので、いくらでも食べられる感じです。
鯛の薄造り。特に女性に向いているかも?
くるりと巻けば、小さなお口にもちょうど入ります!
(追記)女将によれば、鯛を薄造りにし、ポン酢で食べるスタイルを
「鯛の生ちり」と呼び、ず~っと昔からやっている料理だそうです。
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日本では、めでたいことがあると「鯛の塩焼き」を食べるのが習わしです。
でも、なぜ? 考えたこともありませんでしたが、正しい由来があるんですね。
鯛を食べる理由は、「めでたいから鯛を食べる」のではなく、
「鯛を食べると(めでたいことをすると)幸せになれる」から。
「なぜ天皇の昼食は毎日「鯛」なのか?」
(竹田恒泰氏 「皇室のきょうかしょ」vol.6よりの抜粋)天皇の昼御膳(ひるごぜん)は毎日、「鯛」の塩焼きでした。しかも、その鯛の大きさは目の下一尺(約30cm)と決められていました。では、なぜ天皇の昼御膳は毎日鯛だったのでしょう? それは決して贅沢のためではありませんでした。その答えは、鯛は「めでたい魚」だからです。鯛を食べることは吉事 なのです。
昔から、天皇が吉事を行うことは、国に幸せをもたらすと考えられてきました。 ですから、天皇が毎日鯛を食べることは、国家に幸せをもたらすと信じられていたのです。
現在でもお正月に鯛を食べる家がありますが、その理由は、やはり鯛は「めでたい魚」だからです。 では、なぜ正月に「めでたい魚」を食べるのでしょう? それは、正月に「めでたい魚」を食べることによって、その年が、幸せな一年になると信じられていたからです。
つまり、鯛を食べる理由は、「めでたいから鯛を食べる」のではなく、
「鯛を食べると(めでたいことをすると)幸せになれる」からなのです。
阿じ与志 鯛の塩焼き
阿じ与志の「目の下一尺(以上)の鯛」に、こんな高貴なパワーがあるとも知らず、
だだ、ただ美味いからと、ひたすらむさぼり食うだけ、という、
まことに思慮のない、ご利益も薄い食べ方をしていました!
鯛はめでたい魚。鯛を食べることは吉事です。覚えておきましょう!
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煮ても焼いても食えぬという人もいるそうですが、
どう料理しても旨いという魚もいます。鯛はその代表です。
隣のお客さんは、見事な尾頭付きの塩焼き。こちらは酒むしです。

阿じ与志 九月の鯛料理 鯛の酒むし
きめの細かい白身にはしっとりとした甘味がある。
エラ骨、顎骨周りにはとろりとした旨味がある。
先輩諸氏を見習い、しっかりしゃぶりつくしました。
思いのほか身が多く、おなかも満足してきましたが、
お後がまだまだあるようです。う~ん。
食欲の秋近しとはいえ、小食ものは損です!
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石鯛(黒口)は磯釣り名人以外、食する機会のほとんどない高級魚でしょう。
美食家で、好物の貝類を顎と一体になった歯で楽々と砕いて食します。
また、引きの強さから想像できるように、身は締まっています。

阿じ与志の石鯛料理 石鯛(黒口)の薄造り
締まった固めの身は薄造りに適している。
てっさと同じようにポン酢ともみじおろしで頂きます。
独特の歯ごたえと旨みが味わえます。
スローフーズなどとわざわざ言うまでもなく、美味しい料理はゆったり楽しむに限ります。
今という時間は二度とないのですから。
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黒口(石鯛)には白身に濃厚さがあります。塩焼きにすると鯛との違いがよく出ます。

阿じ与志の黒口料理 黒口(石鯛)の兜焼
兜とは言うまでもなく頭のことです。刺身に取れるようなまとまった身はありませんが、
アゴ、目、エラなど、骨の周りはコラーゲンたっぷりの美味しい身がついてます。
箸で上品に食べようと思わずに、手で割きながら、口にほうばり、
骨をしゃぶりながら食べるのがいいです。
皿に残した骨をみると、思いのほか身が多いのに驚きます。
そうそう、黒口は皮も旨いですから残さずに食べてくださいね。
大きな兜なので、黒口を十分堪能できました。
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五月になると、石鯛の時季です。石鯛の成魚は大物釣りで有名ですが、縞が薄くなり、口の周りが黒いのが特長です。それもあってか、当地では黒口(クログチ)と呼びます。大変美味です。

五月の主役、石鯛とあこう(キジハタ)が生簀から歓迎してくれてます。
最上を求めるあなたに 阿じ与志 五月の魚<石鯛とあこう>
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春がきたことを感じさせる、楽しい趣向のつき出し。
鯛の子に春の旬が取り合わせてあります。気持ちがぱっと明るくなります。

阿じ与志の鯛料理 鯛の子花煮と筍、わらび、新若布の取り合わせ。
鯛の子の花煮。花のように開いた形がくっきりして、とてもきれいです。
やわらかく崩れて口のなかに広がります。
京の筍。サクサク感は紛れもなく筍のものですが、肌理が細かく柔らか。
新鮮な若竹の香りがします。全てが上品。
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本日の鯛は、上物中のとびきりだ。包丁を入れたときの手ごたえで判断できるという。
音楽で言えば絶対音感の世界。これが「違いがわかる料理人」なのか!(感心)
違いがわかる料理人には、違いがわかる食通がいないと勝負になりませんが、
いるんですね。こういう人が。左の席のご贔屓がさらりといわく、
「上物だけを食べていれば、わかるようになる。ボクの腹には億が入っている」?!
市井の私には食通への道は厳しく、果てしなく遠い!
右席のご贔屓からよい助言(?)が、そっとありました。
「まあまあだな。とか言って、食べるとそれらしく見えますよ」(なるほど!)
話が脱線しました。そろそろ、話題の魚。鯛の刺身をいただきましょう。

阿じ与志の鯛料理 鯛の刺身
今が旬の鯛。今日は格別の上物だそうです。身が締まっていて、脂が適度に乗った,
とても上品な味です。養殖モノとはまるで別格とはわかりますが、阿じ与志の鯛の中で優劣を比較するのは、とても難しい。
助言を生かして「今日のは、まあまあですね」と、店主に言ってみようかな?
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今年は例年になく、全国的に桜の開花が早いようです。もう東京では満開。
でもなぜか、ご当地福山はまだ蕾です。不思議ですね。。(四月三日現在)
ともあれ、日本の春。花は桜、魚は鯛。美しくもめでたいもの。

阿じ与志 時季の魚、四月は桜鯛
花見のあとは瀬戸内の天然物の桜鯛で春を味わう。贅沢でおしゃれです。
料理は<カテゴリー>■鯛・石鯛料理(四月・五月)からどうぞ。
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石鯛は当地では五月のころが、脂がのって最高に美味い。
脂ののった石鯛を味わうのは塩焼きがいい。と感じました。

阿じ与志の石鯛料理 石鯛の兜焼
兜の開きとは大胆な趣向。まさに一刀両断。実物の迫力を想像して欲しい!
鳥のくちばしのような口が向きあう三角の形がおもしろい。
石鯛は塩焼きが難しいという。焼くと身が固くなるそうです。でも、
阿じ与志の兜焼の白身は柔らかく、しっとり甘く脂がのっている。
焼いた皮にはコラーゲンがたっぷりあり、もっちりとして美味です。
兜を手で崩しながら、骨のまわりの肉を惜しむようにしゃぶります。
「石鯛が最高」という人がいても不思議ではない。という気がしました。
最上を求めるあなたに・・・・・魚料理 福山あじよし「阿じ与志」
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魚は産卵前が一番美味い時期と、だいたい決ってます。
産卵時にベストの体調にすべく、それまでエネルギーを蓄え、
産卵活動で使い果たしてしまうからです。(皆さますでにご承知!)
石鯛(クチグロ)は五月の今が最高に美味いと、店主はいう。

阿じ与志の石鯛料理 石鯛の刺身
引きの強い魚で有名ですが、筋肉質なのでしょうか、
歯切れの固い身が特長です。刺身は薄作りがよい。
ふぐのように噛みごこちがあります。もみじおろしとポン酢で食べるのも同じです。
でも、ほんのり脂がのっている白身の味わいは、石鯛(クチグロ)だけの美味。
しあわせを実感します。
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石鯛は磯釣りが好きな方にとっては憧れの魚ですね。灰色がかり七本の縞も薄くなる大物は、口の周りが黒くなるので「くちぐろ」と呼びます。市場魚介類図鑑 イシダイ
鳥のくちばし状の歯はとてつもなく強力で、ウニや牡蠣、貝などを平気で割って食べる海の美食家です。

阿じ与志の石鯛(くちぐろ料理)は旬がとても短い。
脂がのった五月の僅かな期間だけしか出さないからです。
なお、当地ではクチグロを黒口(クロクチ)と逆読みします。響きがきれいでしょ。
最上を求めるあなたに 福山あじよし「阿じ与志」 五月の魚 石鯛とあこう
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うまい魚は子(卵巣)もたいてい美味ですが、鯛も例外ではありません。

阿じ与志の桜鯛料理 鯛の子 花煮
どうやれば、こんな花のような形になるのでしょう?
鯛の子はタラコと同じような形をしているはずです。
薄味でさっと煮た鯛の子は、箸ではらりとくずれる柔らかさ。おいしい!
最上を求めるあなたに・・・・福山あじよし「阿じ与志」
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淡白で薄味よりも、脂っぽくきつい味付けを好む、嗜好の変化(退化?)が見られます。天然の鯛より養殖もののほうが美味い、という人が増えているそうです。
信じられないことですが、これが今の日本なのだ。悲しい!
淡白なものでは物足りなくなり、劇辛モノばかり食べてると、80%がピリカラ脳になるという学説があります(ウソ)。でも微妙なものを感じる力が失われるのは、間違いない!

阿じ与志の桜鯛料理 鯛の刺身
桜鯛は刺身にしても色華やか。たっぷりした切身で、張りのある噛みごこち。
天然の鯛ならではの、淡白で上品な味です。
タイと呼ぶ魚は多くありますが、本当に鯛と呼べるのはタイ科魚類だけ。日本産では13種しかいないそうです。その中で「真」なのは「マダイ」だけなのだ。日出る国の魚は鯛。
画像右の切身は、はしりのあこう。なごりの桜鯛と、めずらしい共演です。
阿じ与志 四月の魚「鯛」
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桜鯛は産卵直前の時期(当地では四月ころ)が旬。産卵すると脂がぬけたパサパサの身になってしまいます。外観は桜鯛でもまるで別物です。でも初夏には脂がもどって、九月ころにはもどり鯛といい、また旬となります。

旬の桜鯛料理はどんなものでも美味しいが、一番旨いのは「塩焼き」だという人も多い。
阿じ与志の桜鯛料理 「鯛の兜焼き」
本日の塩焼きは頭(かしら)の兜焼。堂々として風格があります。
身はきめが細かくなめらか、甘みがあって締まっている。鰭付近は運動しているので、いっそう旨い。目玉や口の周りはコラーゲンの美味が特に味わえる。
阿じ与志の兜焼は、どうしても骨の髄までしゃぶりついてしまいます!
最上を求めるあなたに・・・・・・福山あじよし「阿じ与志」
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